岡田斗司夫先生『最近観た映画ランキング』TOP7|2011年夏・ゼミ#003

ランキング
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2011年8月1日配信の『岡田斗司夫ゼミ』第3回で、岡田先生が「最近観た映画」を7本、ランキング形式で紹介していました。

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』『ブラック・スワン』『カーズ2』など、2011年当時の話題作が並ぶ中、岡田先生が1位に選んだのは意外な一本でした。

ただ「面白かった順」に並べているだけではなく、岡田先生が映画を見るときに大切にしている「見せ場」「ドラマ」「テーマ」という考え方もよく分かるランキングです。

この記事では、ゼミ後半で紹介された「最近観た映画ランキング」の部分だけを抜き出して、7位から1位まで順番にまとめます。

なお、記事内の岡田斗司夫先生の発言は、各項目に記載した動画の該当箇所から引用しています。


※このランキングは2011年8月1日時点で、岡田先生が「最近観た映画」として紹介したものです。現在の評価やおすすめ順位ではありません。

岡田斗司夫先生「最近観た映画ランキング」TOP7

  • 第1位 『コクリコ坂から』
  • 第2位 『X-MEN:ファイナル ディシジョン』
  • 第3位 『SUPER 8/スーパーエイト』
  • 第4位 『カーズ2』
  • 第5位 『ブラック・スワン』
  • 第6位 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
  • 第7位 『アイ・アム・ナンバー4』

ここからは、7位から1位へ順番に見ていきます。

第7位 映画『アイ・アム・ナンバー4』

種類:映画
監督:D・J・カルーソ
脚本:アルフレッド・ガフ/マイルズ・ミラー/マーティ・ノクソン
主演:アレックス・ペティファー
制作:ドリームワークス・ピクチャーズ/ベイ・フィルムズ
公開:2011年
ランキング:第7位
言及タイプ:批評
動画:1:22:30

岡田先生が、このランキングの中でいちばん低い7位にした作品です。

作品について長く解説することはなく、最近観た映画の中では、いまいちだったという位置づけで短く紹介しています。

判定根拠:ランキング最下位に置き、はっきり低めの評価をしているため「批評」としました。




第6位 映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』

種類:映画
監督:マイケル・ベイ
脚本:アーレン・クルーガー
主演:シャイア・ラブーフ
制作:パラマウント・ピクチャーズ/ドリームワークス・ピクチャーズ
公開:2011年
ランキング:第6位
言及タイプ:批評
動画:39:00/1:22:30/1:40:25

映像の豪華さはかなり認めている一方で、岡田先生は、同じ強い刺激が長く続く映画だと感じたようです。

映画を巨大な「アメリカンデザート」にたとえ、最初はおいしくても、ずっと同じ甘さが続くと胸焼けしてしまうような感覚だと説明しています。

冒頭部分にはかなり高い評価をしていますが、映画全体としては6位になりました。

判定根拠:映像面の長所を認めながら、映画全体の構成や刺激の単調さについて具体的に評価しているため「批評」としました。


岡田先生
岡田先生

大食い選手権のチャンピオンのように「見たー」っていう達成感はあるんだけども、「面白かった」という達成感はねえんだよな(笑)




第5位 映画『ブラック・スワン』

種類:映画
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクラフリン
主演:ナタリー・ポートマン
制作:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ/プロトゾア・ピクチャーズ
公開:2010年
ランキング:第5位
言及タイプ:批評
動画:1:22:30

第5位は『ブラック・スワン』。

岡田先生は、ナタリー・ポートマンがブラックスワンへ変わっていく表現をかなり大げさに感じたようで、映画館で思わず笑ってしまったと話しています。

一般的にはシリアスな作品として語られることの多い映画ですが、岡田先生の見方では少し違って見えていたようです。

判定根拠:作品の具体的な演出に触れながら、はっきりと自分の評価を述べているため「批評」としました。


岡田先生
岡田先生

映画館で「正気かー!」って思って(笑)




第4位 アニメ映画『カーズ2』

種類:アニメ映画
監督:ジョン・ラセター
脚本:ベン・クイーン
制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
公開:2011年
主な声優:山口智充、土田大、大塚芳忠、朴璐美、落合弘治
ランキング:第4位
言及タイプ:批評
動画:39:00/1:22:30

岡田先生は前作『カーズ』をかなり高く評価していますが、『カーズ2』については少し物足りなかったようです。

前作には、ジョン・ラセター監督自身の人生や考え方と重なる「テーマ」があったのに対し、『カーズ2』では「見た目の面白さ」と「ドラマ」が中心になり、作家自身のテーマが弱くなったと見ています。

また、メーターを中心人物にしたことについても、『スター・ウォーズ』でジャー・ジャー・ビンクスを主役に一本作るようなものだ、と冗談まじりに話していました。

判定根拠:前作と比較しながら、作品に足りないと感じた部分を具体的に説明しているため「批評」としました。


岡田先生
岡田先生

『カーズ2』はね、さっき言った典型的な、見た目のアクションと、あとドラマと、あとテーマで言うと

このテーマが欠けちゃった作品なんだ




第3位 映画『SUPER 8/スーパーエイト』

種類:映画
監督:J・J・エイブラムス
脚本:J・J・エイブラムス
主演:ジョエル・コートニー
制作:パラマウント・ピクチャーズ/アンブリン・エンターテインメント/バッド・ロボット・プロダクションズ
公開:2011年
ランキング:第3位
言及タイプ:批評
動画:49:50

第3位は『SUPER 8/スーパーエイト』。

岡田先生は、『E.T.』とよく似た構造を持つ映画として比べています。

「見せ場」と「ドラマ」がきちんと結びついている点は高く評価する一方で、スピルバーグ作品ほど監督自身の個人的なテーマまでは作品と一体化していない、と見ています。

それでも「十分一流の仕事」と評価しており、ランキングでは3位に入りました。

判定根拠:長所を高く評価しながら、作家性の弱さについても具体的に指摘しているため「批評」としました。


岡田先生
岡田先生

『スーパーエイト』を見たら、エイブラムス監督、なんか笑顔で見守ってやがんだよ(笑)

だめじゃん、お前はスピルバーグの弟子だろ




第2位 映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』

種類:映画
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ザック・ペン/サイモン・キンバーグ
主演:ヒュー・ジャックマン
制作:20世紀フォックス
公開:2006年
ランキング:第2位
言及タイプ:批評
動画:1:22:30

ゼミ内では「X-MEN 3」と呼ばれていた作品です。本記事では、シリーズ第3作『X-MEN:ファイナル ディシジョン』として整理しています。

岡田先生は「まあ面白えや」と好意的に評価しています。

シリーズ第3作なので、監督個人の内面やテーマがどこまで作品に出ているのかは分からないとしながらも、「見せ場」と「ドラマ」の組み合わせについては、『バットマン』シリーズの良い作品に匹敵するほどだと評価しています。

判定根拠:ランキング第2位に置き、見せ場とドラマの作り方を具体的に高く評価しているため「批評」としました。明確に「見た方がいい」とすすめたわけではないため、「推薦」にはしていません。


第1位 アニメ映画『コクリコ坂から』

種類:アニメ映画
監督:宮崎吾朗
脚本:宮崎駿/丹羽圭子
制作:スタジオジブリ
公開:2011年
主な声優:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、柊瑠美
ランキング:第1位
言及タイプ:詳細解説
動画:1:30/39:00/42:00/48:00/1:28:00/1:30:45

そして第1位は、宮崎吾朗監督の『コクリコ坂から』でした。

岡田先生自身も、この結果は少し意外だったようです。

派手な映像の見せ場は少ないとしながらも、『ゲド戦記』と比べてドラマの作り方が大きく良くなったと評価しています。

さらに、宮崎吾朗監督が自分自身の強い主張をあえて前に出さず、作品の中へ気配を隠しているところを「現代的な作家性」として読み取りました。

『トランスフォーマー』『カーズ2』『SUPER 8』などの大作が並ぶ中、最後に1位となったのが『コクリコ坂から』というところも、このランキングの面白いところです。

判定根拠:ランキング第1位とし、ドラマやテーマ、宮崎吾朗監督の作家性まで長く掘り下げているため「詳細解説」としました。


岡田先生
岡田先生

最近見た映画って言ったら、『コクリコ坂』が一番良かったっていうのはもう、自分では不本位で不本意でしょうがない

吾朗を褒めるしかないのかとか思いながらも、なんか良かったよ



このランキングから見える、岡田先生の映画の見方



このランキングを見ていると、岡田先生が映画を単純に「映像がすごい」「話が面白い」だけで評価していないことが分かります。

ゼミの中では、映画を大きく「見せ場」「ドラマ」「テーマ」の三つに分けて考えていました。

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は見せ場が圧倒的でも、刺激が続きすぎる。

『カーズ2』は見せ場とドラマはあっても、前作にあった作家自身のテーマが弱い。

『SUPER 8』は見せ場とドラマがうまく結びついている。

そして1位の『コクリコ坂から』では、派手な見せ場よりも、ドラマの作り方と宮崎吾朗監督ならではの作家性を高く評価しています。

順位だけを見るよりも、「岡田先生は何を見て映画を評価しているのか」を一緒に読むと、より面白いランキングです。

まとめ



2011年8月の「最近観た映画ランキング」は、7位『アイ・アム・ナンバー4』から始まり、1位は『コクリコ坂から』という結果でした。

大規模なアクション映画や話題作が上位になるとは限らず、岡田先生が「見せ場」「ドラマ」「テーマ」の三つをどう見ているのかが、順位にはっきり表れています。

本編のゼミでは、それぞれの映画についてもっと細かく話しています。気になった作品があれば、ランキングだけでなく元のゼミもあわせて見ると、岡田先生の映画の見方がさらに分かりやすくなります。

元になったゼミ:2011/08/01 #003「戦争は好きですか?」




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