ゼミ第3回目に先生がご紹介された書籍や映像作品をまとめました。
注目!
今回の勝手に!「もものすけポイント」

岡田先生がコーヒータイムにて
「小松左京先生が時間節約のためホットコーヒーに氷を入れて飲んでいた」のを思い出していました。
”ちょっとしんみりした、ヤバい・・”と仰って、寂しそうでした・・。
繁栄や経済の発展の本質っていうのは、弱者でも生きていけること。繁栄や発展を諦めるってことは、弱者を徐々に徐々に切り捨てる社会になるしかない
書籍『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』(岡田斗司夫)
その人は仕事の生きがいとか、自分の自己実現とか
そういうのを求めてるみたいなんだけども
さっき言った、これからの経済が不況化していって
どうやっても、どう考えても縮小するんだったら
そんなこと言ってられないんだ
| 著者 | 岡田 斗司夫 FREEex |
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 発表 | 2012年 |
| ページ数 | 351ページ |
父への嫌悪やSNSでの誹謗、女優との恋愛願望など多様な悩みにどう向き合うかを徹底解説。
朝日新聞「悩みのるつぼ」で絶大な信頼を集める著者が、回答に至るまでの思考のプロセスを一挙公開。
人生相談を通じて、問題解決に必要な分析力や思考力を養える一冊。

朝日新聞の「悩みのるつぼ」っていう相談コーナーがあって、そこで30代後半の女性で独身なんだよ
その人が仕事やってて、上司とのトラブルで辞めちゃったと
そこから再就職の面接とかやって派遣とかやってるんだけども、仕事がうまく決まらない。もうどこか新しい仕事に就くのが怖くてしょうがないから、ついつい避けるような言動を取ってしまって不採用って言われると安心する、それがもう半年も続いてる
それすごい困って、かなり僕、自分自身でもこれ、かなりきついなっていうのを書いたんだよね
もうちょっと強く生きるしかないから、いかんよいかんよキミと、それよりは何のために働くのかとか、何のために生きるのかとか、仕事ってこれでいいのかではなくて、ただひたすら頭下げて、働かせてもらえる場で働いて、金稼いで、自分で生きるすべを身に付けろと
それで今ぐらいの貯金をもう1回得たら、あんたもうちょっと見えるところあるよ、みたいなこと書いたんだよ
実際、もうちょっと優しく書いたつもりなんだけども
俺、書きながらでもね、本当にギリギリまでどうしようかと思ってたんだよな
経済的繁栄できるかもしれないっていう風に考えてたら、弱者を切り捨てずに済むんだよな

補足です。
先生がお話していた相談はおそらく
書籍『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』の「ステージ12 悩みのるつぼ・メイキング」の「コミュニケーションって何?・・・転職活動中(30代)」
のように思われます。
まず『トランスフォーマー3』の悪口言わせて
映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(トランスフォーマー3)
『トランスフォーマー3』って、すげえよ
みんなテレビのCMを見ても、空前絶後の名作だと思うだろ
もうね、あの通りの映像が出てくるんだけど、欠点はアメリカのデザートなんだよ
| 監督 | マイケル・ベイ |
| 脚本 | アーレン・クルーガー |
| 出演 | シャイア・ラブーフ |
| 制作 | Di Bonaventura Pictures |
| 公開 | 2011年 |
『トランスフォーマー』シリーズは、1980年代の玩具・アニメを原作としたSFアクション映画。
マイケル・ベイ監督が第1作から第5作までを手がけた。2025年現在、第7作目まで制作されている。
第3作目『ダークサイド・ムーン』では、アポロ計画の陰謀を軸に、地球規模の戦いが描かれる。
1969年、アポロ11号の月面着陸の裏で、米政府は謎の宇宙船「アーク」を発見。
そこにはオートボットの元司令官センチネルプライムが眠っていた。
時は流れ、現代。地球は新たな侵略者に襲われ、人類は絶望的な危機に直面する。
シリーズ最大級のスケールで描かれる、陰謀と戦争が交錯するSFアクション超大作。

なんかね、アメリカンデザートだった
アメリカのデザートって写真で見たらすごいおいしそうじゃん。目の前に出てきたら、うわって、わくわくするんだ
一口目食べる時に甘くておいしいんだよ。でも一口目、二口目、三口目、四口目、全部同じ味なんだよ
それが3時間近く続いて(笑)、途中で正直胸焼けするんだ(笑)
最後は何だろうね、アンナミラーズのパイとかそんなレベルではない、巨大アメリカンデザートを食べ切った時の大食い選手権のチャンピオンのように、「見たー」っていう達成感はあるんだけども、「面白かった」という達成感はねえんだよな(笑)
いや、冒頭のね、15分とかそこら本当にね、歴史に残る名作と言っていいぐらい面白くて、月着陸の真相とかさ、そこら辺はうわあって燃えるんだけどさ
宮崎吾朗の「現代的な作家性」とは
映画『借りぐらしのアリエッティ』
借り暮らしだと思ったんだ、ジブリの人たちっていうのは



静止画は、スタジオジブリ公式サイトより引用しています。
引用元:https://www.ghibli.jp/works/karigurashi/
| 企画・脚本 | 宮﨑 駿 |
| 原作 | メアリー・ノートン |
| 脚本 | 丹羽圭子 |
| 監督 | 米林宏昌 |
| 制作 | スタジオジブリ |
| 公開 | 2010年 |
監督は本作が初監督作品となる米林宏昌。
メアリー・ノートンの著書『床下の小人たち』を原作として、翻案・脚色された作品である。
郊外の屋敷で暮らす小人の少女アリエッティは、掟を破り人間の少年・翔に姿を見られてしまう。
父の忠告に反発しながらも、翔との交流に心を開いていく。
しかし人間との接触は家族に危機をもたらし、やがて大きな事件が起こる。
人間と小人、どちらが滅びゆく種族なのか——その問いが物語を貫く。

その借り暮らしの中でアニメ作ってるっていうふうなコンプレックスがすごい出てて
映画の中でさ、病弱な少年が君たちは滅びゆく民族なんだねっていう風に言うんだけども
俺、もうそこら辺はもうビンビンビンビン感じてて
俺たちは滅びゆく2次元アニメーターなんだとか、どうせPixarの3Dとかが出てきたら俺たちは消えていくんだみたいな、なんかすごいリアルに感じる
映画『コクリコ坂から』
主にドラマの作り方で、その意味では吾朗君は本当に進歩したよね
あの『ゲド戦記』のダメダメ感に比べたらすっごいうまくなった



静止画は、スタジオジブリ公式サイトより引用しています。
引用元:https://www.ghibli.jp/works/kokurikozaka/
| 企画・脚本 | 宮﨑 駿 |
| 原作 | 高橋千鶴 ⋅ 佐山哲郎 |
| 脚本 | 丹羽圭子 |
| 監督 | 宮崎吾朗 |
| 制作 | スタジオジブリ |
| 公開 | 2011年 |
宮崎吾朗の監督2作目である。
1963年初夏、横浜の丘にある「コクリコ荘」で暮らす女子高生・海は、亡き父を想い毎朝旗を掲げていた。
文化部の部室「カルチェラタン」の保存運動を通じて俊と出会い、淡い恋が芽生えるが、父の写真をきっかけに2人は兄妹かもしれないと苦悩する。
やがて真実が明かされ、俊は兄ではないと判明。
海と俊は再び心を通わせ、旗と汽笛が2人の絆を静かに祝福する。

ただ一つ出てる、明らかに異常な特徴が、監督の主張がない、全く宮崎吾朗っていうのは自分の気配を消しつつ、監督することに成功したんだ
見せ場とドラマ以外に、本来彼が強く持ってるはずのテーマ性だよな、”映画作家とは何か”っていうのはすごい隠してて、それでもにじみ出てきちゃう
宮崎吾朗は最後まで鈴木敏夫に尻尾をつかませないまま、サラリーマン監督としてプログラムピクチャーっていう、なんかこう、ミスタージブリみたいな作品作っちゃったんだよね
結果的にハウス食品の一時間半アニメみたいなものができたんだけども、けっこうこれが見れちゃうところが(笑)、なんかジブリの底力であり、これが新世代の監督かなと思うんだ
映画『E.T.』
『コクリコ坂』に比べて『ゲド戦記』の方がテーマ性はあったんだよ
テーマ性っていうのは”作家監督個人の生きるテーマをいかに映画の上に載っけるか”
という意味なんだ
これがもう天才的に上手いのがスティーヴン・スピルバーグなんだ
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 脚本 | メリッサ・マシスン |
| 出演 | ヘンリー・トーマス |
| 制作 | ユニバーサル・スタジオ アンブリン・エンターテインメント |
| 公開 | 1982年 |
『E.T.』は約1,000万ドルの低予算で製作されたが、全米で3億ドル超の大ヒットを記録。
『スター・ウォーズ』を超え、世界歴代興収1位となった。『ジュラシック・パーク』(1993年)に抜かれるまで記録を保持した。
第55回アカデミー賞では4部門を受賞した名作。
地球に取り残された異星人E.T.は、10歳の少年エリオットと出会い、兄妹を巻き込んで心を通わせていく。
念力や感覚共有を通じて絆を深める中、E.T.は故郷への通信を試みるが、政府の介入により危機に陥る。
仲間たちと協力し、E.T.を宇宙船の元へ送り届けるまでの冒険と別れが描かれる、感動のSFヒューマンドラマ。

スピルバーグのすごい所っていうのは、映画的な見せ場とドラマとの両立ができて、なおかつその中に自分の個人的な思想や感情を載っけることができる、本当に100年に一人の天才作家なんだよ
生涯の魂の付き合いをしようと思っていた生き物、それは宇宙人であろうが人間だろうが関係ないんだよ
なんか父親が家出していって、お兄ちゃんに疎外されて、友達がいなくて、やっと見つけた自分一人の仲間、魂の片割れである生き物が宇宙船に乗って2度と行けない世界へ飛んでいってしまった時に、人間は笑うのかって、笑わないんだ
絶望でありながら、諦めでありながら、人生の不条理っていうのを噛み締めた顔してる、その瞬間エリオット少年は青年になって、大人になったからこそ、(ラストシーンで)ぼう然と笑顔なしで見守ってるんだ
これはスピルバーグ自身が子供のころ、父親という風なものが不在であったり、映画っていう風なものをどういう風に捉えているのか、すごいシンクロしてるテーマ的なシーンだから、俺すごい印象に残った。スピルバーグすごいなと
ここで凡庸な監督だったら、絶対にE.T.を笑顔で見守ってると思った

映画『E.T.』については、特にラストシーンについて、岡田先生がゼミで熱く熱く!!語っておられます!
映画『スーパーエイト』
『スーパーエイト』っていうのは『E.T.』と本当にそっくりに作ろうとしてるんだけども
最後、なんかハッピーエンドなんだ
ハッピーエンドで主人公の少年が笑って見上げてるんだよ
| 監督・脚本 | J・J・エイブラムス |
| 出演 | ジョエル・コートニー |
| 制作 | バッド・ロボット・プロダクションズ アンブリン・エンターテインメント |
| 公開 | 2011年 |
「M:i:III」「スター・トレック」のJ・J・エイブラムス監督が、スティーブン・スピルバーグをプロデューサーに迎え、「未知との遭遇」などスピルバーグ初期監督作にオマージュをささげて製作するSF大作。
1979年のオハイオ州、母を亡くした少年ジョーは友人たちと8ミリ映画を撮影中、軍の貨物列車事故に遭遇する。
事故をきっかけに街では怪異が続発し、謎の存在が逃げ出したことが判明。
少年たちは宇宙人の正体とその悲願を知り、捕らわれた仲間を救うため奔走する。
最後には宇宙人との心の交流を経て、別れと再生の瞬間を迎える。

ラストシーンは『E.T.』でエリオットも見上げている、『スーパーエイト』の主人公も見上げている
『E.T.』は「良かったね」って話なんだけども、エリオット少年は最後呆然として、もしくはすごい虚無的な顔をして見守ってるんだ
『スーパーエイト』はハッピーエンドだから笑って見上げてる
エイブラムス監督、なんか笑顔で見守ってやがんだよ(笑)だめじゃん、お前はスピルバーグの弟子だろ
エイブラムスはやや一流だから、見せ場とドラマが一致してるんだけど、そこに”なんで俺はこの映画作るのかっていうテーマ”が全く関係してない
『宇宙戦艦ヤマト』見て感じた「邦画の演技力」問題
映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
『宇宙戦艦ヤマト』観たら、コックピット内のセリフがね、変なんだよ
アニメの時からたぶん微妙に変だと思うけど
アニメの時は記号だからさ、気がつかないんだ
| 監督 | 山崎貴 |
| 脚本 | 佐藤嗣麻子 |
| 出演 | 木村拓哉 |
| 制作 | ROBOT |
| 公開 | 2010年 |
「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が、国民的人気を博したTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をSMAPの木村拓哉を主演に実写映画化。
西暦2199年、地球は異星人ガミラスの攻撃により壊滅的な被害を受け、人類は地下に逃れながらも滅亡の危機に瀕していた。
最後の希望として、放射能除去装置を求めて遥かイスカンダル星を目指す宇宙戦艦ヤマトが発進する。
主人公・古代進は、仲間と共に人類の未来を懸けた壮絶な航海へと挑む。

『宇宙戦艦ヤマト』の実写版、こないだブルーレイ出たからDVD買ったんだよ
あのさぁ、「邦画の限界」という風に言ったんだけどさ、『宇宙戦艦ヤマト』観て、なんかね、ちょっとしんどかったんだよね
しんどいのは何かっていうと、よく言われるキムタクはどうだとか、ヤマトがどうだっていうんじゃなくって、演技全般なんだよ
それは『ヤマト』だからとか、SFだからではなくて、前から僕が邦画全体に感じてる演技力の限界というのがあるんだよな
あのさ、みんな邦画の演技、気にならない? それは声優さんの演技とかも含めてなんだけども
何かね、大げさで分かりやすくしてる
「ミサイル接近、もう回避できません」って、俺そういうセリフ、燃えて好きなんだけども、なんかそういうのやってるとさ、なんかうわーって思っちゃって、これがSFドラマの限界なのかなと思って
アニメ『ふしぎの海のナディア』
俺さ、昔『ナディア』作ってる時に、セリフでさ
「現状98パーセント完成しています」っていうのがあって、すごいイヤだったんだ
| 原作 | ジュール・ヴェルヌ作 『海底二万マイル』(海底二万里) 『神秘の島』(原案) |
| 総監督 | 庵野秀明 |
| 監督 | 樋口真嗣(第23話~第39話) |
| 脚本 | 大川久男 梅野かおる |
| 制作 | NHK 東宝 KORAD(韓国) |
| 話数 | 全39話 |
| 放送 | 1990~1991年 |
| 主なキャスト | 鷹森淑乃、日髙のり子、 大塚明夫、清川元夢、 塩沢兼人 |
1889年、発明好きの少年ジャンは、父の失踪の謎を胸にパリ万博でナディアと出会う。
彼女の持つ宝石・ブルーウォーターを狙うグランディス一味との逃走劇の中、ジャンはナディアと共に空へ旅立つ。
漂流の末、潜水艦ノーチラス号に救助され、秘密組織ネオ・アトランティスとの戦いに巻き込まれていく。
少年と少女の出会いが、世界の謎を解く冒険へと変わっていく。

庵野君に言ったことがあるんだ
現状98パーセントっていうのは、ありえないよと
何かが結果的に98パーセントであって、報告ではないと
この分野では、ここまで行ってる、この分野でここまで行ってると、輸送計画ではここが滞ってるって言う風なことを言わないと報告じゃない
そうじゃなくてまとめて何パーセントっていうのはすごいアニメ的、漫画的
ビジネスに見えるんだけども、ビジネスの世界では絶対そんなこと言わないって言うのを話して
そこはなんか庵野君も、うーんって聞くんだけども、でも絵になりませんねーっていう風に言われて
映画『マルサの女』
伊丹十三が、サラリーマン映画だけは絶対に撮らないって言ったんだ
| 監督・脚本 | 伊丹十三 |
| 出演 | 宮本信子 |
| 制作 | 伊丹プロダクション |
| 公開 | 1987年 |
脱税摘発に燃える税務調査官・板倉亮子は、尻尾を出さないラブホテル経営者・権藤英樹に執念で挑む。
やがて国税局査察部「マルサ」に抜擢され、摘発のプロとして再び権藤を追い詰める。
愛人のゴミ袋や隠し扉から証拠を掴み、巧妙な脱税の構図を暴いていく。
伊丹十三監督が膨大な取材をもとに描く、知略と執念のサスペンス。

伊丹十三って監督が昔いたんだけども、『マルサの女』の1は、本当に名作だからさ、みんな観た方がいいよ。あれは空前絶後の映画だと思うんだけど
その伊丹十三が、サラリーマン映画だけは絶対に撮らないって言ったんだ
なんでかって言うと、役者にサラリーマンの演技はできない。サラリーマンに限らず、刑事とかの演技もできない
何でなのかって言うと、日本人の俳優っていうのは裏と表しか考えない。本音と建前しか人間にはないと思ってる
だから本音を叫び声で叫んで、建前を冷たい声で言うというのが演技だと思ってる

2025年現在、伊丹十三監督作品を配信で観る手段は、限られているようです。
アニメ『機動戦士ガンダム』
そこでさ、思い出して欲しいのが『機動戦士ガンダム』の
「宇宙要塞ア・バオア・クー」あたり
キシリアが指揮してる時の、キシリアと兵隊の会話だよ
| 総監督 | 富野由悠季 |
| アニメーション制作 | 名古屋テレビ 創通エージェンシー 日本サンライズ |
| 話数 | 全43話 (企画時は全52話予定だった) |
| 放送 | 1979~1980年 |
| 主なキャスト | 古谷徹、鈴置洋孝、 池田秀一、井上瑤、 古川登志夫 |
日本サンライズのオリジナル作品第3作目であり、「ガンダム」シリーズの原点になったTVシリーズである。
初回放送時は人気が出ず打ち切りになったが、熱心なファンの声に応えて再放送されると高視聴率を獲得した。
宇宙世紀0079年、一年戦争を背景に描かれる物語。
ジオン軍の奇襲で父を失った少年アムロ・レイは、連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダム」のパイロットとなり、戦艦ホワイトベースの仲間たちと共に数々の戦いを経験する。
やがて彼は、人類の進化形ともされる「ニュータイプ」として覚醒していく。

兵隊が「おい、聞こえたか」「確かに聞こえた」って言ったら、キシリアが「何の話であるか、戦闘中である」って言ったら、そしたら何か、「ゲルドルバライン上でグレートデギンの交信音が聞こえたような気が」みたいなことを報告するシーンがあるんだ
演出としてはあんまりうまいシーンじゃないんだけど
富野さんがやりたかったのは、いかにサラリーマン的であって、どんな兵隊でも、そこにいる限りは上司に怒られたくないと思ってんだよな
窮地に追い込まれてもまだ説教されたくないとか、上官に怒られたくないと思って、小さいミスをしてしまうのが人間の本質なんだ
その人間の本質に手が届く監督っていうのはすごい少ないし、その本質を理解できて、演技できる役者なんて本当にいないから、伊丹十三はサラリーマンなんか絶対に扱いませんよって言ってたんだよ

第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」のキシリアと兵隊の会話については、岡田先生がゼミで詳しく解説しています!
ここんとこ最近観た映画ランキング
第7位:映画『アイ・アム・ナンバー4』
第6位:映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(トランスフォーマー3)
第5位:映画『ブラックスワン』

イジワルな
岡田先生
『ブラックスワン』大爆笑するよ、ほんとに(笑)
ナタリー・ポートマンが踊りながらブラックスワンに変身するシーンが見れるからさ(笑)、映画館で「正気かー!」って思って
第4位:映画『カーズ2』

第4位がさ、『カーズ2』なんだよ
『カーズ2』はね、さっき言った典型的な、見せ場、ドラマ、テーマの3要素で言うと、テーマが欠けちゃった作品なんだ
ラセター監督の『カーズ1』は俺すごい好きで、たぶん自分の映画のベストテン選べと言われたら、その中に入ってるぐらい『カーズ1』って好きなんだ
それは何かって言うと、見せ場とドラマとラセター監督のテーマが合体してるから
『カーズ2』って同じラセターの作品なんだけども、そう言うテーマ性みたいなものが全くなくて、なんかね、見た目の面白さとドラマだけでやってるんだ
だから今回、メーターっていうおんぼろ車が主役なんだけどさ、全然嬉しくないの
第3位:映画『スーパーエイト』

エイブラムス監督作品なんだけども、自分の問題もちょっと入れ込んでるんだ
なんで自分が映画作るのか
スーパーエイトっていうのは、スーパー8ミリって言う、8ミリ映画の形式の一つなんだけど、横に音声トラックがついてるからスーパーエイトって言うんだけども
そういう映画を何で作るのかっていうのがちゃんと入ってるから、スピルバーグの天才と比べるとかわいそうなんだけど、十分一流の仕事してるから3位
第2位:映画『X-MEN:ファイナルディシジョン』(X-MEN 3)

『X-MEN』はね、もうパート3だから、監督自体の内面っていうのはどこまで出てるのかはもうよくわかんないんだけども
見せ場とドラマの融合加減では、『バットマン』シリーズの一番いいやつとかに十分匹敵すると思うな
第1位:映画『コクリコ坂』

なんかね、最近見た映画って言ったら、『コクリコ坂』が一番良かったっていうのはもう、自分では不本位で不本意でしょうがない
吾朗を褒めるしかないのかとか思いながらも、なんか良かったよ
その他:映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(X-MEN 1)

見た方がいいよ
『スパイダーマン2』を見た時のような感動がある
「最近リアル友達が少ないのを非難されたり、ネット上の友達が多いのを非難されたりすることが多いです、どう言い返せばいいでしょうか」(コメント)
漫画『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博)
『HUNTER×HUNTER』の世界では、ゴンは友達を作れるんだけども
キルアは仲間しか作れないんだよな
| 作者 | 冨樫義博 |
| 出版社 | 集英社 |
| 発表期間 | 1998年~ |
少年ゴン=フリークスは、行方不明の父ジンに会うため、彼と同じ“ハンター”になることを決意する。
幼少期にハンターの青年カイトに命を救われたことをきっかけに、父の存在と職業を知る。
里親ミトの条件を乗り越え、ハンター試験に挑むべく故郷を旅立ち、仲間との絆を深めながら成長していく冒険譚。
2022年7月時点でシリーズ累計発行部数(デジタル版を含む)は8,400万部を突破している。

たとえばさ、俺友達いないんだよ。まあぶっちゃけた話
仲間、仕事を一緒にする仲間はいるんだけども、友達はいなくて
俺、こんな性格だからさ、なんかこう言いたいこと言うわけじゃん
思ったことを言うし、自分の考えも、今みたいにこう、みんなに押し付けるわけだよ。友達とかができるはずがないんだよ
だから仲間作るしかないから、人のために働こうやって思うんだよ
俺たちみたいな人間ってさ、なんかね、他人と仲良くすること、仲良くすること自体を目的にするのがね、できないとは言わないんだけど、すっごい不得意なんだよな
俺ものすごい、なんか『HUNTER×HUNTER』に対して共感するところ、たぶん作者も同じなんだと思うんだ
なんか、その友達っていうもの自体が、じゃ作れないのは、俺たちが頭いいからなのかって言うと、そうじゃなくて、現代人全員そうだと僕は踏んでるんだよ
その友達っていうものの基準を下げていって、挨拶するだけでも友達っていうふうに無限に下げることができて、突っ込んだ話をしないようにする、つまり仲間を作らないようにしたら、友達はできるんだ
でも俺たちは突っ込んだ話したいし、自分の事わかってほしいし、この世界はどうなってるのかって話し合いたいじゃん
だから仲間が欲しいんだ
仲間を作る人間は友達ができない。友達が作りたい人間は、仲間を求めてはいけない
なんかそういう世界の残酷さっていうのがあると思うので、リアル友達が少ないのを非難されたり、ネット上の友達が多いことを非難されたりするっていうのは、「やりたいことがないんですね」とか「あーなんか友達が多くていいですねククッ」、っていう風に思っているぐらいがいいんではないかと思います
こんな答えしかできないけども、俺の本音です(笑)
まとめ
以上、ゼミ第3回目に岡田先生がご紹介された書籍や映像作品のまとめでした。

今回は
「最近観た映画ランキング」
もあって
割と盛り沢山でした!
ではまた次回お会いしましょう~



